島根県高校野球
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2026/04

15

2026年春季島根大会
島根県大会の
Dゾーンの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

 

連載最終日の今日はDゾーンの見所を紹介します。

 

 

【Dゾーン】

2026年春季島根県大会 組み合わせ

2026年春季島根県大会Dゾーン組み合わせ

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【秋季大会の成績】

〇3位:立正大淞南

〇8強:松江北

〇16強:飯南、平田

 

 

【ブロックの見所】

 第3シードの立正大淞南の他に、秋8強の松江北、16強の飯南、平田、秋は悔しい結果となった益田東、浜田と4ブロックで最も厳しいブロックとなった。

 上側のゾーンでは立正大淞南と益田東、飯南の勝者がぶつかれば好カードとなる。下側のゾーンでは今年の公立校で上位の実力を持つ松江北と平田が対戦すれば面白い。浜田も1年生大会を制し、1年生大会直後の練習試合では開星に競り勝つなど着々と力を蓄えてきている。

 

 

【注目カード】

 対戦が実現すれば面白いカードが目白押しだ。C3②で松江北と平田が対戦すると面白いだろう。松江北の田邊、平田の山本と高い実力を持つエースを擁しながら、両校打線も力がある。

 

 D5①も注目カードだ。立正大淞南と益田東が対戦すれば、今夏を占う一戦となる。益田東は2年生となった梶谷の成長が鍵となる。昨年1年間不振に喘いだ野手が立正大淞南のエース川口を攻略できるのか、どう攻略するのかも見所だ。

 

 D5②も浜田とC3②の勝者が対戦するので面白いカードだ。秋は序盤に失点を重ねて敗れた浜田が好投手相手に守り勝つ野球を選択するか、はたまた打ち勝つ野球を選択するか見物だ。

 

 D6②はどこが勝ち進んできても強い部分があるチームどうしの対戦となるため、面白い試合となりそうだ。

 

 

【注目チームと選手】

 第3シードの立正大淞南は秋は安定した守備力とエース川口の力投で勝ち上がった。中国大会では初戦の鳥取城北に9回2死から逆転を許し終盤の失点という課題を残した。

 投手ではエース川口に重要な試合は全て託しており負担がとても大きい状況だ。川口は左横手から120km/h中〜後半の直球、スライダー、新たにチェンジアップを覚え投球の幅が広がった。スタミナは連投や完投も経験したが、いずれの試合でも終盤に制球を乱し失点することが課題だ。牽制も上手く準々決勝では大社の機動力を完全に封じた。

 県大会の準決勝以降ベンチ入りした山腰は左上から120km/h後半の直球とスライダーやチェンジアップといった球種を丁寧に投げ安定感がある。投手のタイプを考えなければ2番手だろう。川口以外に秋に登板経験を積んだのは右腕が多かった。秋に観戦できたリリーフは森内と山室だ。両投手共に120km/h台後半の直球を投げるオーソドックスな右腕だった。両投手共に制球が不安で直球の威力不足だった。その他にも山根と筒浦が飯南を完封リレーしていた。太田監督は投手の多様性を考え、夏に向けて右の速球派が欲しくて秋に右腕を競わせたのではないだろうか。

 野手では2番太田、3番川口、4番福山、5番佐多の主軸4人の並びは崩さなかった。昨年代と異なりチームの核が決まっている。安打数が少ない試合でも、小技などを駆使して3点前後を必ず奪う巧みな攻撃が光る。特に中国大会の鳥取城北戦では徹底して犠打で走者を2塁へ進めていた。夏には昨年代同様セフティースクイズなどの緻密な攻撃も絡めてくるだろう。太田、川口、福山の3人が特にバットが振れている。長打を打てる選手はある程度限られている印象だったが、反面、チーム全体で走者1塁で右方向への安打なら3塁へ進むなど走者はとても鍛えられている。

 守備では秋季大会前半から動きが非常に良かったことが印象的だった。捕手は秋季大会前半では三塁手を守る柴垣と米盛を併用したが、大会終盤からは米盛を正捕手に据えた。捕手が柴垣の際のバッテリーミスや一部選手のフライの処理に肝を冷やす場面はあったが全体的に野手陣の完成度が高い印象だ。それだけに課題は少ないので、チーム全体的なレベルアップを期待したい。

 

 益田東は昨夏を経験した野手が多数残り、同じポジションでも複数人レギュラーを経験した選手がいることや、1年生エースの梶谷がいることを見て優勝候補に挙げた。しかし、松江北の田邊に打線が抑え込まれると、失策が失点に結びつき初戦で姿を消した。1年生大会では秋に課題となった守備を徹底して鍛えていることは野手の動きから明らかだったが石見智翠館に逆転負けを喫した。

 投手は1年生時に夏の準決勝で先発を託された梶谷が絶対的エースとして君臨する。右腕から140km/h前後の速球と大きく曲がるスライダー、カーブを投げる。直球に力があり石見智翠館の住田、大社の長畑廉らに並ぶ力はあるが、勝ちきれない投手というのが率直な秋の印象だ。秋季大会、リリーフした1年生大会共に勝負所の要所で打ち込まれてしまい負ける要因となった。変化球はストライクが入る日と入らない日の差が激しい。スタミナ面は1試合を投げる能力はある。

 秋は2番手以降の投手をマウンドで見ることは叶わなかった。秋季大会でブルペンで待機していたのが、右腕の稲垣だ。長身から繰り出される角度ある速球は130km/h中盤くらいのスピードがある。反面、制球に不安があり四死球が多いことが昨春時点での課題であった。1年生大会の石見智翠館戦で好投した川本も春は登板機会が勝ち進めばあるのでは無いだろうか。

 同じポジションでレギュラーを経験した選手が複数人いるのが特徴だ。捕手では伊藤・藤井魁、内野手は森重・高柳・小野、外野手は猪谷・舩本・藤原など経験豊富なチームだ。試合展開の予想によって選手を入れ替えできる程の選手層がある。猪谷は長打力のある右打者で昨夏も打線の主軸を担った。高柳は小技が上手く昨夏に活躍した選手だ。藤原は俊足が武器でセフティーバントなどを多用する。打線は昨年1年間を通して制球の良い右腕に苦しんでいた印象が強い。1年生大会では遊撃手に入った谷本が好守を連発してチームを助けていた。昨年苦しんだ得点不足をどう解消するかを春の課題としたい。

 

 浜田は秋季大会で初戦の出雲に序盤に大量点を奪われ、一度追いつくも敗れた。しかし、1年生大会では強豪集う石見地区を制した。1年生大会決勝戦後の練習試合でもチームの形は明確に見えてきているため春の躍進が楽しみチームだ。

 投手は多様性に富んでいるため、相手の特徴に合わせてピンポイントで苦手なタイプを選ぶことができることが最大の武器だ。エースナンバーを秋に背負った三浦はスライダー系の球が武器の左腕だ。右打者にはチェンジアップもあるが捕手のストップミスなどで、チェンジアップが投げられなくなると右打者に苦しんでいた。直球が最速で120km/h前半と下級生のため力不足な所があったが、変化球が良いだけに球速が10km/h速くなると厄介になる。スタミナでは、まだ1試合投げきるのは難しく6回以降に球威が落ちる。

 右腕の吉田は130km/h近い直球と大きく曲がるスライダーが武器の投手だ。オーソドックスなタイプの投手だけに、相手打線が力んで打ち損じることが多かった。制球はある程度勝手に散らばってくれるためストライクを先行させることができるかが鍵だろう。秋時点で淡々と1試合を投げるスタミナは充分ありそうであった。

 リリーフで救援が目立ったのが玖村だ。普段は正捕手として投手をリードするが、救援投手としてマウンドへ向かう。右横手からチームで最速の130km/h前半の大きくシュートする直球を投げる。制球に不安があるものの力強い速球が武器の投手だ。4番手は1年生大会で活躍した前川だ。外野手と投手を守り、左横手から120km/h前後の直球と大きく曲がるスライダーを投げる。秋には直球の力不足を感じたものの、乱打戦であれば迷わず起用するレベルの投手である。

 昨年代から殆どの選手が入れ替わった野手は4番に座ったエースの吉田が勝負強い打撃でチームを牽引する。前後を打つ3番鳴川、5番大庭も打力があり繋がると厄介だ。9番に出場経験豊富な真田を置いていることがポイントで、この選手がチャンスを作ることが1・2番の選手で様々な作戦ができることに繋がる。秋は1年生大会と直後の練習試合を観たが、近年のような本塁打性の打球を打てる打者は少ない反面、ライナー性の強い打球で二塁打、三塁打を打つ長打力があり得点力がある。厄介なチームに國分監督が仕上げてきたため、春が楽しみだ。

 

 松江北は昨年代からエースを務める田邊が夏から秋にかけて急成長したことが秋の躍進の原動力となった。エースの田邊は右腕から120km/h前〜中盤の伸び上がるような独特の直球を投げる。この直球はスピードガンよりも速く体感し、打者の顔の高さでも空振りが奪える。緩い変化球による緩急、小さく動くカットボールに近いスライダーと高低内外の対角線を利用できる球種を揃えているため万全の体調なら攻略は難しい投手だ。1試合を投げ抜くスタミナはあるが、連投となると疲労から直球の威力が落ちることで島根中央戦では捉えられていた。牽制もターンが速く全体的に厄介な投手といえる。2番手の右腕星野の成長が無いと夏に1人で投げることになるのでエース以外の投手陣の成長に期待したい。

 野手は昨年代から出場している選手の殆どが残っているからか特に打線でバットが振れている印象が強い。益田東戦では140km/h近い速球を力負けせずに難なく打ち返していた。チーム1番の強打者は4番に座る牧野だ。3番の高井も勝負強く2人が打点を稼ぐ。その前を打つ9番川谷、秋のレギュラーで唯一の左打者の1番和泉もバットが振れている厄介極まりない打者だ。

 守備は春の課題だ。島根中央戦では守備から崩れた。ただし、益田東戦のように気持ちが乗ってくると人が変わったかのように堅実な守備をする。エースの田邊は後半打たせて取る投球をすることからも守備力向上は春以降の大会を勝つための鍵となるだろう。シートノック時の内野ゴロの打球にラインに入って捕球している日は守備の調子が良く、反対に突っ込んでゴロを捕球しに行く日は調子が悪かった。

 

 平田は秋季大会では2勝を挙げ16強に入り、3回戦では大社に終盤に突き放されて敗れたものの7回までは互角の投手戦を繰り広げた。

 投手はエースの山本が主戦だ。右腕から120km/h中盤から後半の直球と切れ味抜群のスライダーが武器の投手だ。秋に観戦した際は左打者との対戦が少なかったが、左打者への対応は以前よりは改善されていた。スタミナに課題があり昨年代の出雲地区大会、秋季大会と球威の落ちた8回以降に失点やピンチを招くことが多い。この投手がどれだけ投げられるかが平田の生命線となるだろう。2番手の藤井はシュートする直球とスライダーの横幅を活かした投球が持ち味の右腕だ。しかし、直球の威力不足で痛打される場面を見かけるため、打線の強いチームに当てるのは怖い印象だ。遊撃手を守る布野は秋に登板が無かったものの、右下手の変則投手で要所要所登板することが考えられる。

 打線も昨年代から残る選手が多い中で一際目立つのが、捕手の藤原だ。秋の1回戦では右中間スタンドへ本塁打を放つ力があり注目の強打者だ。右打者では三塁手の橋垣、一塁手の三島が力のある打者だ。2番を打つ國分は小技や盗塁を仕掛けることが多く決まると大量点に繋がるだろう。下位打線は上位と比べると見劣りするが遊撃手の布野が足で掻き回してくる。下位打線が出塁して上位打線へ回せば更に得点力が上がるだろう。

 

 飯南は秋に試合を観戦することは叶わなかったが、吉田が多彩な変化球を操ると聞く。打線では三塁手の鹿田、外野手の村尾と昨夏に出場機会のあった2選手が主軸となるだろう。

 

 

 いよいよ明後日の17日金曜日から春季大会が始まります。夏の甲子園に向けてどこの学校がシード権を獲得するか楽しみに観戦したいと思います!