島根県高校野球
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2025/07

18

第107回
選手権島根大会
8強進出校の紹介

こんばんは。管理人のジョーです。

 

いよいよ明後日20日からは準々決勝に突入します。今大会は非常に1点差の好ゲームが多くて痺れる大会ですね!

 

今日の記事では第107回全国高等学校野球選手権島根県大会の8強進出校をどこよりも詳しく紹介します。

 

 

【準々決勝以降】

準々決勝以降組み合わせ

準々決勝以降組み合わせ

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【見所】

 8強に進出したのは松江会場の各ブロックでは波乱も多く対抗馬となっていたチームが勝ち上がってきた。反対に江津会場は本命のチームが順当に勝ち上がってきた。今年の甲子園の切符を掴むのはどのチームとなるか非常に楽しみだ。

 

 

 

 

 

益田東

 

秋:8強 春:2回戦 石見:中止

【勝ち上がり】

 初戦では第1シード矢上を撃破した。初回に先頭の篠畑が3塁打で出塁し、高柳の内野ゴロで先制し相手エース和田の出鼻を挫く。3回に篠畑の適時打、4回には森重の適時打を皮切りに5得点し一気に突き放す。エースの蟹江は制球に苦しんだが、点差のついた4回裏以降はテークバックを小さくし、球威を落として制球重視の投球で2失点で完投した。

 3回戦では秋王者の出雲商業を破り勢いに乗る出雲北陵との対戦となった。試合は投手戦となった。益田東打線は終始相手投手の手元で曲がる変化球に苦しんだが、3回に藤原の先制内野安打を機に相手守備の乱れも絡み一気に3点を奪った。しかし、4回頭に左腕の橋本から継投すると出雲北陵打線が小技やバントも駆使して1点差に追いすがった。追いつかれると不味い展開となり、痺れを切らしてエース蟹江を投入。蟹江が圧巻の投球を見せて逃げ切ったものの、試合終盤に蟹江がマウンド上で脚を攣るなど不安な要素も含んでいた。

 

【データ】

益田東データ 益田東データ

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【投手】

 左腕エースの蟹江が主戦となっている。初戦の矢上戦では130km/h中盤の速球とカーブ、スライダーが冴えた。反面、立ち上がりから制球に苦しみ点差のついた4回以降はテークバックを小さくとり球威よりも制球重視の投球に切り替えた。出雲北陵戦では本来は登板する予定は無かっただろうが、かなり接戦かつ嫌な展開となったためリリーフ。粘る出雲北陵打線を振り切った。制球も安定した好投だった。今大会通して直球の威力が最大の特徴である。高めのボールゾーンの速球で空振りを数多く奪っている他、右打者のインコース、左打者のアウトコース厳しい所に投げ込めることも大きな特徴だ。しかし、出雲北陵戦では短いリリーフながら8回途中から脚を攣っていてスタミナに不安がある。各ブロックの本命校が敗退することが多い松江会場側だったため起用法が鍵となる。

 左腕の橋本も出雲北陵戦で好投した。3回までで降板したが調子は良く、球速は速くは無いが制球と球のキレで安定感がある。右腕では小野颯は制球に不安はあるが、球威があり縦に鋭く曲がるスライダー系の変化球が持ち味だ。岩本は出雲北陵戦では調子があまり良くなく見えた。この3枚で少しでも蟹江の負担を減らしたい。

 

【野手】

 チーム打率は3割2分ながら制球が良い投手と対戦したため出塁率とあまり差がない。投打の中心の蟹江、中軸に座る平井、俊足巧打の篠畑、引っ張りで力のある猪谷が当たっていて今年代を通して力のあるキーマンとなり得る打者が当たっていることは高評価だ。大きな特徴に1番篠畑、2番高柳は2人とも両打なのが大きな特徴だ。采配ではセフティースクイズの他、初戦では1点を執拗に狙いにいく送りバントを多用していた。出雲北陵戦では上位打線に左打者をズラリと並べるなど多様な戦術を持っている。左投手の矢上戦では盗塁は記録されていないが、右投手の出雲北陵戦では盗塁を積極的に仕掛けてきた。初戦、3回戦と試合後半に得点できていないため序盤に先制点を取って逃げ切る展開で力を発揮するように見える。

 

 

 

 

 

松江商業

 

秋:2回戦 春:2回戦 松江:4強

【勝ち上がり】

 初戦の2回戦では情報科学と対戦。初回に捕逸で3塁走者が生還。岡の適時打、岩田の犠飛で3点を先制した。5回にはバッテリーミスや守備のミスから大量得点を得た。しかし、コールド目前の7回に継投すると投手2人で6四死球などから一挙6失点。結果的に逃げ切ったが投手陣に不安を残した。

 3回戦では粘り強く喰らいつきタイブレークの末、秋4位の大田を撃破した。初回、小倉に適時打を許し大田に先制点を奪われるも直後に三賀森の内野ゴロの間に同点に追いつく。3回にも大田にリードを許すが4回に加茂の犠飛で追いつく。8回に水間、三井に適時打を許し大田が2点リードを奪われ厳しい展開となり、大田はエース生越をリリーフに送る。すると竹下が本塁打で1点差に詰めると9回に敵失の間に同点に追いつく。タイブレークでは1点リードを許した11回裏に林の適時打で同点とし、申告敬遠で満塁とし主将三賀森がサヨナラ安打を放ち難敵を退けた。

 

【データ】

松江商業データ 松江商業データ

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【投手】

 今大会現地観戦ができていないので詳細はわかっていない。松江地区大会で安定していた藤田がエースとして先発を務め、初戦と3回戦で6回を投げて試合を作っている。制球が良く、今大会好投が目立つ球速は速くないがスライダーを複数ポイントへ投げることのできる右腕という特徴に当てはまる投手だ。益田東が先制点逃げ切りのチームのため彼の好投が準々決勝の中でも大きなポイントとなる。

 右腕の内田は昨年と同じくリリーフに回した。初戦の立ち上がりにピンチで登板したため打たれたが、すぐに落ち着いた。上からの角度の付いた投球が持ち味だ。準々決勝では痺れる場面を任されると思うので心を強く持って勝負して欲しい。主将の三賀森も大田戦で最後の3回を投げ自身のサヨナラ打で勝利と主将らしく切り札として機能している準々決勝も切り札起用が充分に考えられる。右腕の竹下は大田戦に投球したが記録をみる限り内容が悪く、貴重な左腕の千久谷も情報科学戦で内容が悪かったため乱打戦時でないと起用は無いかもしれない。

 

【野手】

 打率は3割弱だが出塁率は4割5分と四死球を多く得ている。盗塁も情報科学戦で8盗塁と多いが左腕相手となった大田戦は1盗塁のため右腕なら走るのかもしれない。打者では林、岡、加茂、酒井が当たっている。主将の三賀森は打率は2割5分ながら要所で打つ勝負強さが光る。竹下は率こそ悪いものの大田戦で反撃の狼煙を上げる本塁打を放っている。守備ではバッテリーミスが毎試合出ており、大田戦では3失策と不安な要素が多い。

 

 

 

 

 

大 社

 

秋:2回戦 春:準優勝 出雲:4強

【勝ち上がり】

 初戦の出雲西戦では打線が爆発し22得点の猛攻を見せつけて勝利した。3回戦では最速150km/hの速球が注目されるエース山田擁する浜田と対戦した。浜田有利ではと見られる中、エースの長畑廉が好投し投手戦に持ち込む。迎えた7回に2つの失策などで1死2・3塁とし主将安井が追い込まれながらバスターで犠飛をしぶとく放ち先制点を挙げると、続く長畑廉も適時打を放ち2点を奪った。しかし、直後から継投した堀江凌が失策などでピンチを招くと適時打を許し同点となる。それでも併殺で逆転を許さなかった。そのままタイブレークへ突入した。浜田は安打で無死満塁としたが3者残塁で得点を許さなかった。大社はその裏、暴投で2・3塁とし主将の安井がセフティースクイズを決めてサヨナラで島根県歴代最速投手を破った。

 

【データ】

大社データ 大社データ

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【投手】

 エースの長畑廉は140km/hを超える速球を投げる本格派右腕だ。直球、変化球共にストライクゾーンで勝負できることが強みで浜田戦では鬼神の如き投球を疲労し山田に投げ勝ったことは大きな自信となるだろう。右横手の堀江凌はキレのある投球が持ち味。今大会初登板となった浜田戦では苦しい投球となったが、8回の同点直後の併殺やタイブレークの投球を見ると気持ちの強さは光るものがある。浜田戦は審判との相性も悪かった中、あれだけの投球ができたのだから自信を持ってマウンドへ上がってほしい。

 石橋は初戦の登板に留まっているが高低差のある投球ができる武器がある。変化球でも高い割合でストライクが取れることも良い部分だ。渡邉は制球が良い右腕だ。初戦に先発し好投した。4投手束になって強豪校を連続して撃破を目指す。

 

【野手】

 打率は3割2分だが3回戦で全国でも屈指の好投手であった浜田の山田と対戦しているため中々レベルとして測りにくいものがある。昨年代程盗塁は多くないため走るチームという印象は持っていない。しかし、送りバントが非常に上手く山田攻略の鍵となったのがバントの成功率だったと考えている。しかし、昨年代と比べるとまだ1点に対する集中力や怖さが足りない。ここまでは先制点を奪うことができているので、準々決勝以降は更に強い気持ちを持って死んでも先制点を奪っていきたい。打者では安井、山根、安藤が当たっているが上位から下位打線まで似たような実力の打者が並ぶのが嫌らしい。守備で毎試合失策と昨年代との違いとして失策が目立つ。丁寧さの中に思い切りも持ってプレーしてほしい。また、浜田戦では2点差の1死満塁で内野前進をするなど状況を見ながらプレーして欲しい場面もあった。

 

 

 

 

 

石見智翠館

 

秋:16強 春:8強 石見:中止

【勝ち上がり】

 初戦は平田と対戦。初回に2点を奪うも先発した金銅が四死球と連打で2点を許すと主戦投手の住田を投入すると住田はこのピンチを防ぐ。同点で迎えた4回に近藤悠、荒木の適時打などで一挙4点を加える。7回には藏田の適時打で1点、8回には有村、近藤悠、田中の適時打などで5点を加えた。初回途中から長い回をリリーフした住田は4回に古川の本塁打、5回は内野ゴロの間に1点を返されたが後半は圧巻の投球で得点を許さなかった。

 3回戦では2試合連続で逆転勝ちと勢いに乗る邇摩と対戦。初回に有村の適時打で2点を先制すると、2回に吉村の犠飛、3回に田中の適時打で4点をリードした。しかし、4回以降打線が沈黙すると5回に木曾の適時打で邇摩に1点を返される。それでも6回途中からリリーフした金銅が好投を見せると、7回に有村の本塁打で2点を追加し突き放した。最後はエース小田が登板し締め8強進出を決めた。

 

【データ】

石見智翠館データ 石見智翠館データ

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【投手】

 蘭がベンチから外れるという予想外があり陣容が変化していた。エースナンバーを背負う小田は右スリークウォーターとリリース位置を春から下げてきていた。3回戦でも打者2人と詳細はわかりきらない。同じく主戦となる住田は初戦でロングリリーフをした。右上から最速138km/hの速球と鋭い120km/h台のスライダー、フォークを投げる。特に平田戦では左打者に対してのフォークが過去の登板よりも割合が多く落差の大きい球へ進化していた。この投手が最も実力のある投手とみている。

 長らく投手としての登板の無かった清水が投手起用された。3回戦では先発し右上の2段モーションから上の角度ある速球を投げていた。課題の制球も5回で1個とかなり改善している。左腕では金銅がフル回転している。左スリークウォーターかつ1塁プレートからインステップして投げるため横の角度があり左打者へは向かってくる怖さがある。直球は120km/h中盤ながら横へ鋭く曲がるスライダーとのコンビネーションが武器で、緩く縦に大きく曲がるカーブもあるが投球フォームが左上と変わる。

 

【野手】

 打線はかなり強力で投手を含めてどの打者も本塁打を打つ力がある。チーム打率は3割7分で特筆すべきは二塁打7本、三塁打1本、本塁打1本の長打力だ。主将の荒木、近藤悠、吉村、田中、有村が特に当たっている。引っ張る傾向の打者が多いが平田戦の4回など苦戦している時にベンチからの指示で明らかに打球方向が変わるタイミングがある。対戦する捕手はここの洞察力で警戒して見ていて欲しい。盗塁も8個と多く勢いに乗せたら大量得点する爆発力も高い。守備も失策はあるが安定している印象があり投手・野手の好守とバランスは最も良い。

 

 

 

 

 

開 星

 

秋:準優勝 春:3位 松江:優勝

【勝ち上がり】

 実力差があるブロックだったとは言え予想以上に打線の破壊力が際立っている。初戦の益田戦は5回で2本塁打含む19得点、3回戦の松江北戦も5回で1本塁打17得点と圧倒的な強さを見せつける形で8強進出を決めた。やはり序盤3回に大量得点を奪っていて前半戦の強さが際立っている。

 

【データ】

開星データ 開星データ

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【投手】

 エースの松浦、仙田、篠田ら沢山の投手がいるが、ここまでは点差からもテストや確認の登板になっている。2回戦を見ていないため詳細がわからない投手もいる。松浦は初戦に先発した。右上から縦に大きく曲がるスライダー、カーブやフォーク、ツーシームと大きく曲がる変化球が特徴だ。直球も130km/h前半は出る投手だ。後ろの投手陣の調子を考えると最低5回は試合を作って欲しい。仙田は右上から直球とスライダーや落ちる球などを手元で変化させることが武器だ。制球も安定していた。直球の走りが初登板の緊張からか松江地区大会程走っていないように見えた。準々決勝以降は厳しい場面を投げる必要があるのでしっかりとピークを合わせてきて欲しい。

 篠田は右上から縦に大きく曲がる変化球と130km/h後半出る速球が持ち味だ。しかし、制球が悪く怖くて登板させにくいように見えた。3回戦でも甘く入ったりベルトの高さの球を安打される場面が目立った。右横手の主将、藤江は初戦の最後にマウンドに立った。ここまでは切り札の持田の登板は無いが、準々決勝以降はあると考えているので仕上がり具合が楽しみだ。

 

【野手】

 実力が大きく離れたチームとの対戦しかないものの、2試合10回で36得点、打率6割超えの超強力打線は今大会ナンバーワンだろう。序盤の強さは今大会でも存分に発揮されている。春同様センター方向への特大の打球が多くスイングが強い上に柔らかさもありレベルの高さを感じさせる。本塁打も既に3本と低反発バットなどお構い無しである。二塁打も5本、三塁打も5本と長打力もあり盗塁も多い。3回戦では大量点差でもスクイズを決めるなど大技だけでなく小技も絡めて得点を取りに来る怖さがある。打者は殆ど全員当たっている。反面守備の仕上がり具合に不安が残る。3回戦でも失策こそ記録されていないものの併殺時の送球ミスなど集中力の切れた試合中盤以降が特に怖い。一気に対戦相手のレベルの上がる準々決勝以降で競った時に真の実力が試されるだろう。

 

 

 

 

 

立正大淞南

 

秋:2回戦 春:8強 松江:準優勝

【勝ち上がり】

 初戦は大東と対戦。4回に守備の乱れから先制点を許したが、直後の攻撃で川口の三塁打を起点に堀井、太田、塚本、藤本優の適時打などで一挙6得点で逆転。5回にも佐藤の適時打で1点を加えた。しかし以降は得点が奪えなかったが、投手ではリリーフした藤本鯉が無失点の好投を見せた。

 3回戦では出雲と対戦。初回に相手エース鞁嶋の立ち上がりを攻める。藤本優の適時打を皮切りに7安打を集めて一挙6得点で試合を決めた。3回にも堀井、太田の適時打で2点を奪う。出雲も荒瀬を4回からマウンドへ送るが5回には川口の適時打などで1点、6回は堀井の本塁打で3点を加え13得点の猛攻を見せた。投手陣では山腰が立ち上がり2回に失点したが藤本鯉が好投。最後は横山が大会初登板を果たし準々決勝へ向けて良い形で挑む。

 

【データ】

立正大淞南データ 立正大淞南データ

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【投手】

 左腕の山腰が先発し、右横手の藤本鯉、最後に横山と繋ぐパターンが確立している。2年生左腕の山腰は直球は130km/h弱なものの制球良く試合を作るが2回戦、3回戦共に序盤に失点しているため序盤に強い開星戦では不安材料だ。右横手の藤本鯉は好投を続け、調子も良い。開星戦では右打者の内角に入る投げミスに気をつけたい。横山は右上から130km/h中盤から後半の威力ある速球と手元で縦に鋭く曲がるスライダーが持ち味だ。リリーフとして痺れる場面を任されるだろう。

 

【野手】

 一度繋がり始めると大量得点ができる打線だ。初戦の大東戦では特に序盤に珍しく引っ張りにかかり相手投手の術中に嵌っていた。それでも先制された直後に集中打で逆転するなど要所は逃していない。出雲戦では初回に大量得点で試合を決めると堀井の本塁打含めて打線の調子の良さをアピールできた。打率も3割8分と打力もついてきた。送りバントを多用している。川口、太田、塚本の大会前から挙げていたキーマンに加え、堀井と佐藤、昆澤蒼が当たっており打線全体に繋がりがある。守備では初戦にバントの処理ミスからミスが連鎖していたことが印象に残った。

 

 

 

 

 

松江南

 

秋:16強 春:16強 松江:2回戦

【勝ち上がり】

 初戦は松江西・江津・浜田水産の連合チームと対戦。3回に嶽野の適時打で先制すると、5回にも古田の適時打で2点を加えリードを奪う。しかし、以降は相手左腕の大谷の投球に苦しむ。すると7回に暴投、8回に伊藤に適時二塁打を許し連合チームに同点に追いつかれたがエース梶谷が何とか踏ん張る。最後は9回に嶽野がサヨナラ打を放ちサヨナラ勝ちを掴み取った。

 3回戦では第4シードの三刀屋と対戦した。相手エースの矢田貝和は県内トップレベルの左腕であった。この試合では投手陣が奮起した先発した竹邊が丁寧な投球で5回を無失点に抑えると、3回に4番の水が決勝打となる適時打を放ち2点を勝ち越した。6回から継投したエースの梶谷も毎回のように得点圏に走者を背負う苦しい展開が続いた。8回には矢田貝和に適時打は許したが、7回にスクイズを防ぐなど三刀屋打線に後一本を許さない気迫の投球で8強進出を決め同校にとって壁となっていた3回戦の壁を乗り越えた。

 

【データ】

松江南データ 松江南データ

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【投手】

 竹邊から梶谷へのリレーがパターンとなっている。先発する竹邊は右スリークウォーターから直球とスライダーを中心に組み立てる。制球が良く三刀屋戦で好投したことが勝利に繋がった。梶谷は球威ある直球が持ち味の右変則だ。制球に不安があるが走者を出しても粘り強い投球ができるように成長している。ただし、スタミナなのか制球不安からか競った試合終盤に球威が落ちる回がある。球威が落ちた回に失点しているため注意が必要だ。松本は縦の落ちる変化球が得意な右腕だ。初戦で不甲斐ない投球をしてしまったが甲子園を目指す上では絶対に必要な戦力なので次回登板時の快投に期待したい。

 

【野手】

 2回戦、3回戦と左腕との対戦となった。打率は1割8分だが好投手と対戦しているだけに仕方の無い部分があり、決してスイングが弱い訳では無い。庄司、嶽野、堀尾、水、古田の上位打線が得点を奪っている。嶽野と竹内が当たっている。下位打線の迫力に欠け上位に走者を溜めた状態で回すことができれば得点力が跳ね上がるので奮起したい。守備は無失策で守れていることが1点差ゲームを制している要因となっている。

 

 

 

 

 

飯 南

 

秋:16強 春:2回戦 出雲:2回戦

【勝ち上がり】

 初回の浜田商業戦は1点を争う投手戦となった。相手エース小川と飯南の森廣の投げ合いであったが、8回表に田中の適時打で先制した。直後に走者を3塁へ背負ったが森廣が防ぐと、9回はリリーフした左変則の本間が抑え1対0の締まった勝負を制した。

 3回戦は隠岐と対戦した。初回に隠岐のキーマンで挙げていた中田、平田雅に適時打を許し3点のリードを許した。飯南は3回に西本の適時打で1点を返したが、その後は双方点の動かない展開となった。それでも8回に押し出しで1点差に迫ると、9回2死の土壇場で押し出しで同点とする。タイブレークでは3番手の森廣が無失点に抑えると、裏の攻撃は野選で満塁とし代打、伊達が二遊間を破るサヨナラ打を放ち昨年に続き8強入りを決めた。

 

【データ】

飯南データ 飯南データ

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【投手】

 エースの宮岡は右下手の投手。直球、スライダー、シンカー系の横幅を上手く使う。苦手な大会初登板の立ち上がりで失点を喫したが2回から立て直した。森廣は右上から120km/h中盤の力ある直球と緩いスライダーが持ち味。初戦では8回無失点、3回戦もタイブレークを無失点で凌ぐなど好投を続けていて頼れる投手となった。本間は左変則のトルネード投手だ。出雲地区大会ではリリーフし苦しんだが、今大会は好リリーフを続けていて三振を奪う能力が高い。

 

【野手】

 今大会で現地観戦できていなかったため詳細は不明だ。チーム打率が2割4分で中原、田中、鹿田圭が当たっている。反対にキーマンの1人森山が苦しんでいる。2試合共に10残塁以上と走者は出すが得点に繋がっていない。長打力にはあまり期待できないので上手く1点を掴む攻撃をしていきたい。反対に無失策と固い守りが光ることが1点差ゲームを制した要因だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は準々決勝の各試合の展開予想と見所を解説します。お楽しみにお待ちください。