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こんばんは。管理人のジョーです。
明日は島根県代表の立正大淞南の甲子園大会の初戦です。対戦相手は長崎県代表の長崎日大。この記事では両校の特徴や試合の見所をご紹介します。
【甲子園:8強まで組み合わせ】
甲子園:8強まで組み合わせ
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立正大淞南 対 長崎日大
立正大淞南
【県大会の勝ち上がり】
島根県大会はかなり厳しい組み合わせを勝ち上がった。3回戦で大社戦では先制されて苦しい展開が続くも6回に相手のエラーから逆転。粘られるも主将太田の決勝打もあり競り勝った。2年連続で敗れていた準々決勝では、昨夏準優勝の松江南を下す。準決勝では第1シード石見智翠館を川口の完封&太田主将の決勝打で破った。決勝戦では島根中央に対戦。9回に逆転し、三度目の正直でリベンジを果たした。
島根県大会では3回戦以降は全て2点差以内の接戦を制して勝ち上がってきたことが特徴だ。先攻と後攻は約半々だが、5試合中3試合で先制点を許す苦しい展開を逆転で勝利した粘り強さが持ち味だ。固い守備が持ち味だが、島根県大会では4失策とやや多かった。川口の打たせて取る投球が光り、併殺4個と走者がいる所で堅守が光った。
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立正大淞南データのpdfはこちら
投手陣ではエースの川口が総43回中40回を1人で投げ大会全体の93%を1人で投げ抜いた。これは2018年の益田東の和田以来の90%超えであった。左横手からキレの良い直球とカットボール、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム(他社記事では2種類のチェンジアップと表記)といった変化球を投げる。島根県大会ではキレの良い直球が大会を通して光った。特に右打者の内(左打者の外)へ厳しく決まる直球は横の角度があり中々打者の打ちにくい球となっていた。決勝戦を除いてはベース上での威力もあり球速表示以上のスピードを感じる。春までは突然制球を乱す回もあったが、改善されていた。春から大きく変わったのは変化球だ。春から地区大会では直球主体でチェンジアップは封印していた。予想通りチェンジアップを解禁して夏は投げてきたが、特に右打者には直球の意識付けもあるため余計に効いていた。大会を通してスライダー系の球よりもチェンジアップ系の球を多投し、左打者にも自身を持って投げ込んだ。牽制も上手く、走られることは少なかった。1試合を上手く力の抜き所も作りながらペースメイクして投げる能力は高い。初戦は涼しい第4試合のためスタミナ的な心配は全く無いだろう。
2番手は2年生の筒浦で右上手から140km/h近い速球とスライダーや落ちる変化球を投げる。島根県大会は登板機会は少なかったものの、球自体は走っていた。松江南戦では直球主体で押して行った所を捉えら失点を許したが、失点直後から変化球を交えて抑えた。基本的にエース川口と心中するチームだが、アクシデントや掴まった場合はリリーフとして投入されることが予想される。県大会で登板機会は無かったが左腕の山腰も控える。
野手は全体で打率2割9分であるが、打った試合とそうでない試合の差が大きく5試合で計24点と得点力はお世辞にも高いと言えないのが実情だ。セフティースクイズや送りバントを多用し、決勝戦では最終回の要所で盗塁が光った。打線では、太田主将が7打点と勝負強い打撃が最も印象に残った。佐多と澤岻が4割6分とチームで最も当たっており、左右ジグザグに打線を組んでいる。センター意識での粘り強い打撃が光った。甲子園でも数少ない好機を得点に繋げて粘り強く戦いたい。キーマンは島根県大会7打点の太田主将だ。下位打線が粘り強く出塁して上位打線に好機で回したい。
長崎日大
長崎日大は秋季九州大会準優勝で選抜に出場。逆転勝利が多かったことが特徴だ。選抜では初戦で山梨学院と対戦。初回にエース古賀が山梨学院の菰田に本塁打を許し流れを渡すと、制球が定まらず与えた四球と守備の乱れ5失点と掴まった。しかし、2回以降は修整して10奪三振無失点に抑えた。打線も初回に1点を返すと、7回に鶴山の適時打で2点差まで詰め寄るも力尽きた。夏も第1シードで優勝と今代で安定した強さを誇っている。
長崎県大会では苦しい展開をものにして勝ち抜いてきた。3回戦と準々決勝は共に打線が苦しみ接戦をものにした。特に準々決勝の長崎工業戦は先制した直後の4回表に逆転を許すと、そのまま相手投手に苦しめられた。それでも8回裏に先制打を放った鶴山が同点打を放ち、投直を弾く間に逆転して勝利した。準決勝では2回戦以来に打線が爆発して5回コールド。決勝戦も両者譲らない投手戦となった。9回裏を太田の本塁打などで2点リードして迎えるも、大崎打線に同点に追いつかれタイブレークに突入する。延長10回を無得点で終えたが裏を抑え込むと、11回表に平野の適時打で勝ち越すと、川鍋の本塁打などで一挙5得点で優勝を決めた。要所での本塁打も光った。
県大会の全試合を観て感じた第1印象は、エース古賀を中心にした投手陣と鍛えられた守備によるディフェンスがとても良いチームということだ。この失点の少なさが安定した戦いぶりに繋がっている。打線では打てた試合とそうでない試合がかなりはっきりしているが、ディフェンスが良いため焦るような展開になりにくい。選抜のリベンジを夏に誓う。
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長崎日大データのpdfはこちら
投手陣では5枚の投手を擁して上手く負担を分散しながら長崎県大会を勝ち抜いた。全体的に直球の威力がある投手が多く、縦に身体を使う投手が揃っている。厳しい試合となった準々決勝の長崎工業戦、決勝戦の大崎戦を先発完投したのがエースの古賀だ。185cmの長身から縦の角度ある投球が持ち味だ。直球は最速139km/hながら手元ではかなり威力があり、力負けするチームは絶対に打ち崩すことはできないだろう。変化球も大きく縦に曲がるカーブ、鋭く曲がるスライダーやチェンジアップがある。長崎県大会では変化球を交えた時はまともに打たれていない。1人で投げるスタミナは秋から継続して申し分無く、制球も安定している。
3回戦の島原中央戦と準決勝の波佐見戦に先発したのが左腕の中村だ。縦型の左腕で130km/h中盤の直球とスライダー、カーブ、ツーシームを投げる。島原中央戦は威力のある直球に相手打線は手も足も出なかった。波佐見戦では4回以降甘く入った直球を打ち込まれたものの、左打者へのスライダーが印象的だった。脚を大きく上げての牽制は無いが、小さく脚を上げて速い一塁牽制をしてくるので注意したい。基本はクイックなので1塁走者は盗めればスタートは切りやすい。池田も縦の角度ある投球が持ち味の右腕だ。威力のある直球を低めに投げ込むことが武器だ。その他に野手としての出場が主体の左腕、小池や右腕の新が控えている。
長崎県大会では5試合2失策と持ち味の守備力の高さが発揮されていた。細かな選手変更が毎試合ありながらも、どの選手も打球に対しての1歩目が速いことが特徴だ。中堅手の植木はかなり守備範囲が広く、遊撃手の廣石も鉄壁の守備を誇る。三塁手の川鍋は一塁送球に不安があるが、速いゴロへの反応がとても良く、長崎工業戦の2回にホームアウトに取った打球は好守だった。内野手がやや低い一塁送球が多いが一塁手のハンドリングが上手くアウトを取ることができる部分でカバーされていることが県大会の序盤にあった。
打線は毎試合のように選手を入れ替えながら県大会を勝ち上がってきた。打率は約3割と立正大淞南と大きく変わらないが得点数は5試合38得点と約1.5倍の差がある。入れ替わりの激しい打線の中でも不動だったのが、1番の太田、4番川鍋、5番梶山、9番の廣石だ。3回戦以降は3番に左の強打者、鶴山が起用されている。スイングは強く振ってくる印象が強く、初球から積極的に振ってくることが特徴だ。引っ張り方向の打球も多いが、決して引っ張りに入るだけではなくセンター方向を意識している打撃が見て取れる。打線の左右比はおよそ半々とバランスが良い。スイングのイメージは石見智翠館に近いかもしれない。太田、鶴山、川鍋の本塁打がある打者も多いことも特徴的で、決勝戦は本塁打で試合を決めた。速いゴロかライナーを打っている試合は得点が大量に入っていて、反対に高めの直球や変化球を打たされてフライアウト(特に外野フライが多い)が多い試合は得点少ない傾向にあった。
得点パターンとしては、下位打線が出塁して好機を作り太田が四死球などでしぶとく繋いで中軸が返すことが多い。反対に下位打線が抑え込まれた試合は全て苦しい試合展開となった。中軸の適時打から連打で畳み掛けての大量得点が多く不用意な四死球は避けたい。初回は太田が出塁すると必ず得点を挙げているだけに試合の入りは要注意だ。走者1塁の犠打で先制点を奪う攻撃と走者3塁での犠飛での得点が要所で光った。特に走者3塁を何とか返す手段は多彩で、内野ゴロや2死からのセフティーバントなど多彩な攻め手を持っている。セフティーバントが多いことも特徴的で、太田、植木、廣石らのセフティーバントは要警戒だ。セフティーバントは3塁側だけでなく投手と一塁手の間にしてくることが厄介だ。立正大淞南は川口が左腕なだけにこの弱点は突いてくることが予想される。中軸にも走者1塁でのエンドランが多いので走者へのケアは欠かせない。
【試合の見所】
立正大淞南はエース川口、長崎日大もエース古賀が先発すると予想している。長崎日大は立正大淞南の左打者に好打者が多いことを気にかけるのであれば3回まで中村に任せて、古賀に継投してくることも考えられるが、涼しい第4試合のためスタミナ的な心配は両エースともしていない。力的にはやや長崎日大が有利だ。長崎日大は大半の試合後攻を取って全て先制しているため、立正大淞南が後攻を取って先制すると普段と異なる試合展開となり面白い試合になるのではないだろうか。
試合展開としては立正大淞南は長崎日大の古賀が本調子であれば多くの得点は望むことができないように見える。縦の角度がある上に、ベース上での威力ある直球、大きく曲がるカーブ、鋭く曲がるスライダーと高低差と緩急を上手く使って投げてくる。得点するならば第1に力のある直球に振り負けないことが大前提になる。その上で高めの直球と高めから曲がる変化球を狙って攻略していきたい。狙いさえ絞れていれば攻略の手掛かりはあるだろう。長崎県大会の準々決勝のように直球に偏った配球の時は思い切って狙いを絞りたい。選抜で初回に荒れているだけに初回の攻撃は重要になる。反対に低めの変化球にバットが回ったり、カーブに手が出ずに簡単にカウントを稼がれると厳しくなる。左腕の中村に対しては右打者に入ってくる直球と変化球が殆どなため、左右の打者ともに、右打者の外から入ってくる軌道の球に狙いを絞って攻略したい。
立正大淞南の川口と長崎日大打線の相性は似たタイプの投手と対戦していないため未知数だが、悪くは無いように見える。理由は長崎県大会で左腕との対戦は3投手と対戦しているが、3回戦の島原中央の3番手、決勝戦の大崎の先発共に打線が苦しんだ試合だったからだ。決勝戦では右打者が引っ張りの本塁打や安打で攻略して見せたが、川口はチェンジアップが良いため簡単に狙いが絞れないと予想している。反対にセフティーバントで内野陣が掻き乱されないこと、下位打線に出塁を許して上位打線に回してしまうことは気をつけたい。立正大淞南は守備が魅力のチームだけに崩れると試合にならない。また、相手打線の大量得点のパターンである下位打線で好機を作り中軸からの連打には気をつけたい。そのためにも9番の廣石と1番太田に仕事をさせないことが重要だ。この2人が仕事するとチャンスで中軸に繋がるからだ。高低内外広く使って相手打線に的を絞らせないことが重要になる。
試合の予想は両校共に3点前後の試合を予想しているのではないだろうか。両校粘り強さに自信があるチームだけに終盤を接戦で迎えたいだろう。終盤接戦ならどちらに転ぶか分からない。力的には長崎日大がやや上なため、立正大淞南は是が非でも先制して全試合先制している相手のパターンを崩していくことが狙い通りの展開に持ち込む鍵となる。近年初戦で負けない島根県代表の良い流れが続くよう祈っている。
試合は明日7日の18:30~の予定です。良い試合となることを楽しみにしています。
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